2021年6月23日
『KAMPO十大類方』メディカルユーコン
南京中医薬大学留学中に恩師である黄煌先生に依頼され翻訳いたしました。
私より1年前から留学中であった森永忠夫氏との共訳になります。
現在では絶版となっています。
【本書の特徴】
中医方剤の分類として,現代中医学では効能別に大別しているのに対し,
本書では日常的に常用されている中医方剤を薬証別に10種類に分類して解説しています。
それにより処方する際に
①患者の体質を考える(桂枝体質,柴胡体質など)。
②そのうえで,適切な処方を考える(桂枝体質であれば桂枝剤から,柴胡体質であれば柴胡剤から選択する)。
という思考プロセスを経ることで,膨大な中医方剤のなかから適切な処方を選択できるというものです。
この考えのベースには日本の吉益東洞の『薬徴』があると思ってます。