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鍼灸臨床医案【赤白帯1】

【赤白帯1】

本日は『鍼灸資生経』から赤白帯の医案をご紹介いたします。

【原文】

有婦人患赤白帯,林親得予『針灸経』,初為灸気海穴未效。次日,為灸帯脉穴。有鬼附患身云,昨日灸亦好。只灸我未着。今灸着我。我今去矣。可為酒食祭我。其家如其言祭之。其病如失。此実事也。予初怪其事。因思晋景公膏肓之病。盖有二鬼焉。以其虚労甚矣。鬼得乗虚而居之。今此婦人之疾。亦有鬼者。岂其用心而虚損。故有此疾。鬼亦乗虚居之。灸既着穴。其鬼不得不去。雖不祭之可也。自此有来覓灸者。毎為之按此穴。莫不応手酸疼。予知是正穴也。令帰灸之。無有不愈。其穴在両脇季肋之下一寸八分。有此疾者。即速灸之。婦人患此疾而喪生者甚多。切不可忽。若更灸百会尤佳。此疾多因用心使然故也。

(王執中『鍼灸資生経』)

【注釈】

①晋景公膏肓之病:晋の医緩が晋の景公を診察した故事を指す。

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