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鍼灸臨床医案【崩1】

【崩1】

本日は『鍼灸大成』から,「崩」の医案をご紹介いたします。
「崩」とは,血崩,崩中ともいい,不正子宮出血を指します。

【原文】

己卯歳,行人張靖宸公夫人,崩不止,身熱骨痛,煩躁病篤,召余診,得六脈数而止,必是外感,誤用涼薬。與羌活湯熱退,餘疾漸可。但元気難復,後灸膏肓,三里而愈。凡医之用薬,須憑脈理,若外感誤作内傷,実実虚虚,損不足而益有餘,其不夭滅人生也,幾希?(楊継洲『鍼灸大成』)

【注釈】

①崩:血崩,崩中。不正子宮出血。

②己卯歳:明・万歴7年(1579年)。

③行人:官職名。

④羌活湯:羗活・防風・蒼朮・細辛・川芎・白芷・生地黄・黄芩・甘草。

⑤実実虚虚:邪気がさらに実し,正気がさらに虚す。

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