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鍼灸臨床医案【疳疾1】

本日は『鍼灸大成』から,「疳疾」の医案をご紹介したします。

【疳疾

戊辰歳,給事楊後山公祖,迺郎患疳疾,薬日服而人日瘦,同科鄭湘溪公,迎予治之。 子曰:此子形羸,雖是疳症,而腹内有積塊,附於脾胃之旁,若徒治其疳, 而不治其塊,是不求其本,而揣其末矣,治之之法,宜先取章門灸針,消散積塊, 後次第理治脾胃,是小人已除,而君子得行其道於天下矣,果如其言,而針塊中, 灸章門,再以蟾蜍丸薬兼用之,形体漸盛,疳疾倶痊。(楊継洲『鍼灸大成』)

【注釈】

①疳疾:疳,疳証。小児の各種慢性疾患により体がガリガリに痩せ,津液が枯渇した証全般を指す。

②戊辰歳:明・隆慶2年(1568年)。

③給事:官職名で,給事中の略称。

④公祖:明・清代において知府以上の地方官に対する尊称。

⑤同科:古代科挙において,合格して名簿に記載されること。

⑥形羸:肉体が痩せ衰えること。

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