2021-02-23
本日も引き続き,「臍風」の医案になります。
道光庚戌①冬月,許柱臣先生,初産一子,即患此症,邀余往視。渠母曰:已不吮乳,胡請医為?余欲回寓,柱臣色有不忍,勉為視之。眉心至鼻倶黄,口緊不哭,微有吹嘘而已,即以夏氏十三焦灯火②治之。遂果蘇,吮乳不辍③,越早④復視,生機勃然,以指迷七気湯⑤,調集成沆瀣丹,疏利臓腑而愈。(謝映盧『謝映盧医案』)
①道光庚戌:清・道光30年(1850年)。
②夏氏十三焦灯火:夏禹鋳の小児臍風十三燋灯火。顖門1燋,人中・承漿・左右少商に各1燋,臍輪,繞臍6燋,臍帯が落ちてない場合には帯口1燋,すでに落ちている場合には,そこへ1燋。
③不辍:途中で止めることなく。
④越早:翌日早朝。
⑤指迷七気湯:青皮・桔梗・半夏・益知・甘草・陳皮・我朮・肉桂・丁香・藿香・香附・生姜・大棗。