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鍼灸臨床医案【臍風2】

【臍風2】

本日も引き続き,「臍風」の医案になります。

【原文】

道光庚戌冬月,許柱臣先生,初産一子,即患此症,邀余往視。渠母曰:已不吮乳,胡請医為?余欲回寓,柱臣色有不忍,勉為視之。眉心至鼻倶黄,口緊不哭,微有吹嘘而已,即以夏氏十三焦灯火治之。遂果蘇,吮乳不辍,越早復視,生機勃然,以指迷七気湯,調集成沆瀣丹,疏利臓腑而愈。(謝映盧『謝映盧医案』)

【注釈】

①道光庚戌:清・道光30年(1850年)。

②夏氏十三焦灯火:夏禹鋳の小児臍風十三燋灯火。顖門1燋,人中・承漿・左右少商に各1燋,臍輪,繞臍6燋,臍帯が落ちてない場合には帯口1燋,すでに落ちている場合には,そこへ1燋。

③不辍:途中で止めることなく。

④越早:翌日早朝。

⑤指迷七気湯:青皮・桔梗・半夏・益知・甘草・陳皮・我朮・肉桂・丁香・藿香・香附・生姜・大棗。

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