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鍼灸臨床医案【疝1】

本日は『続名医類案』から,「疝」の医案をご紹介したします。

【疝1】

万密齋治朱氏子,病卵腫,逾年不消,成㿗疝矣。問万,万曰∶足厥陰肝経之脉環陰器,肝之病為怒。小児性急多哭者,常有此病,一名気卵。常見人病此者,不廃生育,与寿無干。曰∶有治法否?曰∶有,但勿求速效可也。用川楝肉,小茴香,青皮,山萸,木香,当帰,川芎,海藻,三棱,莪朮二味用黒牽牛同炒,去牽牛不用,共為末,神曲為丸,温酒下,更灸臍旁穴,而腫消矣。(魏之琇『続名医類案』)

【注釈】

①㿗疝:寒湿により引き起こされた陰嚢腫大,または陰嚢局部がひどく下垂・脹満する,または下腹部痛および陰茎腫を兼ねる。

②臍旁穴:経外奇穴で,『鍼灸集成』を出典とする。患者の両口角の長さを測り,臍中穴を頂点とする二等辺三角形を作り,底辺を構成する2点を臍旁穴とする。

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