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鍼灸臨床医案の紹介【熱毒瘡瘍4】

鍼灸臨床医案

【熱毒瘡瘍4】

本日で「熱毒瘡瘍」の医案は最終となります。薛鎧の『保嬰撮要』に記載の医案です。

【原文】

一小児生下,臀尖微腫寸許一塊,敷鉄箍散,服化毒丹,越月腫起色赤,啼声不絶,以指按之,随手復起,此膿内熟而痛也。遂針之,出稠膿,啼声即止。余謂∶血気無虧,不必用薬。彼欲速效,另服犀角丸,致吐瀉発搐,欲投驚薬。余曰∶此因脾胃虧損,而内生風耳。急以人参一両,細切和壮婦乳一鐘,置粥釜中煮良久,取出絞乳汁,以綿作乳頭様者,蘸乳頻与児吮之,一日吮尽,却服乳化地黄丸,母日服八珍湯加漏芦,不月而愈。(薛鎧『保嬰撮要』)

【注釈】

①鉄箍散:芙蓉葉・黄檗・大黄・五倍子・白芨。

②化毒丹:五福化毒丹。生地黄・熟地黄・天冬・麦冬・玄参・甘草・芒消・青黛。

③犀角丸:犀角消毒丸。生地黄・防風・当帰・犀角屑・荊芥穂・牛蒡子・赤芍・連翹・桔梗・薄荷・黄耆・甘草。

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