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鍼灸臨床医案【歯痛1】

本日から歯科医案をご紹介したします。まずは『史記』記載の淳于意による齲齒治療の医案になります。

【歯痛1】

斉中大夫病齲歯。臣意灸其左陽明脉,即為苦参湯,日漱三升,出入五,六日,病已。得之風及臥開口,食而不漱。(司馬遷『史記』)

【注釈】

①中大夫:官職名。特定の職務はなく,議事顧問などを行った。

②齲歯:虫歯。

③意:淳于意。

④左陽明脉:「左手の陽明脈」。手の陽明脈の循行ルートは歯中を通行している。

⑤日漱三升:毎日(苦参湯)3升でうがいする。

⑥出入五,六日:5~6日。出入とは,「~位,~程度」。

⑦得之風及臥開口:この種の病は風邪を感受し,および睡眠時に口を開けていたことに由来する。

⑧食而不漱:食後に口を漱がない。

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