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新型コロナウィルスについて 『黄帝内経』より その1

令和3年1月8日より,東京を含む4都府県において緊急事態宣言が発令され,さらに13日には6府県が追加されました(2月28日に一部解除済)。

日本のチベットである我が島根県の知事は,聖火リレーに関する発言で全国的に注目されています。果たして緊急事態宣言は3月7日に全面解除となるのでしょうか?

『黄帝内経』を読み進めていくなかで,感じたことを書いてみます。

『素問』四気調神大論篇第二の最終節に次のような記載があります。

是故聖人不治已病治未病,不治已亂治未亂,此之謂也。夫病已成而後藥之,亂已成而後治之,譬猶渴而穿井,鬭而鑄錐,不亦晩乎。

聖人:自然界の陰陽変化法則を把握し,精・気・神を保全することのできる養生における最高レベルの人を真人といい,次に続く人を至人,聖人,賢人といいます(『素問』上古天真論篇第二)。

聖人は,病になってから治療するのではなく,病にならないうちから予防を行ないます。これは国家を治めることと同じく,混乱を生じさせないようにしたうえで,しかる後に混乱を治める方法を研究するのであり,しかも混乱が起きない時点で,その発生を防止することが大切なのです。疾病が発生してしまってから治療する,戦乱が始まってから平定する,これは口が渇いてから井戸を掘る,戦争が始まってから武器を作るようなもので,それでは遅すぎるというものです。

 この「未病を治す」という観点からすると,現在の政策はまさに後手・後手,昨年末までは,泥棒に入られても見てみないふり,さらには金品を差し出しているんじゃないか?と思われる有様でした。残念なことに,現在の日本は2000年前の中国人に皮肉られた格好になってしまいました。

 ワクチンの供給が始まったとマスコミは騒いでいるようですが,これでは「井戸を掘ったけれど水が出ない」という状態を招きかねません。大切なのは治療薬の開発なのでは?と思うのは私だけでしょうか?

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