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鍼灸臨床医案の紹介【吐舌1】

鍼灸臨床医案

【吐舌1】

「吐舌」とは,舌を口外へ伸ばしたままで,口内へ収められない病証を指します。

本日は『続名医類案』より,凌漢章による「吐舌」の医案をご紹介したします。

【原文】

凌漢章治一男子,病後舌吐。雲①凌兄亦知医,謂曰∶此病後近女色太蚤也。舌者心之苗,腎水竭,不能制心火,病在陰虚,其穴在左股太陽,是当以陰攻陽。凌曰∶然。如其穴針之,舌吐如故。凌曰∶此知瀉而不知補也。補数剤,舌漸復故。『続名医類案』より

【注釈】

①舌吐:舌を口外へ伸ばしたままで,口内へ収められないことから名付けられた。

①雲:凌雲,すなわち凌漢章。

②近女色太蚤:小さな頃から房事を行った。近女色とは,房事の意味。蚤は「早」に通じる。

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