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鍼灸臨床医案 

治療の合間の気分転換に,鍼灸治療に関する医案(カルテ)を紹介していこうと思います。 参考文献は『古代針灸医案釈按』(人民軍医出版社)です。

まずは『針灸資生経』から,「欬嗽」についての医案になります。

『針灸資生経』:著者は 王執中。字を叔権といい,宋代の鍼灸家です。生没年不詳。『針灸資生経』は王執中の代表作になります。 全7巻からなり,嘉定13年(1220年)に刊行されました。本書では『針灸甲乙経』など歴代の針灸書籍を参考として,腧穴,経外奇穴について考察・収録しています。そして197種の疾患について取穴法・刺鍼法を紹介し,同時に50数種もの医案を記載しています。

【医案1】

有一男子咳嗽,忽気出不絶声。病数日矣。以手按其膻中穴而応。微以冷針頻頻刺之而愈。

【注釈】

①応:反応がある,命中する。

②冷針:「温針」に対していうもので,施灸せず刺鍼のみのものをいう。

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