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鍼灸臨床医案 【哮喘1】

 本日は「哮喘」の医案です。まずは鍼灸資生経からの出典です。

【哮喘1】

 舍弟登山。為雨所搏。一夕,気悶几不救。見昆季必泣。有欲別之意。予疑其心悲。為刺百会不效。按其肺兪。云其疼如錐刺。以火針微刺之即愈。因此与人治哮喘。只謬肺兪。不謬他穴。惟按肺兪不疼酸者。然後点其它穴云。(王執中『鍼灸資生経』)

【注釈】

①哮喘:哮証と喘証。哮証とは,呼吸が促迫して喉間から音がするもの。喘証とは,呼吸が促迫し,ひどくなると口をあけて肩を持ち上げ,横になることができないもの。哮の発作時には喘を兼ねることが多いが,喘では必ずしも哮を伴うとは限らない。

②舍弟:自分の弟に対する謙辞。

③為雨所搏:「為」は受動態を表す。雨にうたれる。

④夕:夜。

⑤昆季:兄弟。年齢が多いものは昆,兄。年齢が少ないものは季,弟。

⑥其疼如錐刺:キリで刺されるような痛さ。

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