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鍼灸臨床医案【喀血1】

【喀血1】 

本日は喀血について『 古今医案按 』からの出典です。

【喀血1】

丹溪治一壮年。患嗽而咯血。発熱肌瘦。医用補薬数年而病甚。脉涩。此因好色而多怒 ,精神耗少。又補塞薬多。荣衛不行。瘀血内積。肺気壅遏。不能下降。治肺壅。非吐不可 。精血耗。非補不可。唯倒倉法二者兼備。但使吐多于瀉耳。兼灸肺兪二穴。在三椎骨下横過各一寸半。灸五次而愈。(兪震纂『古今医案按』)

【注釈】

①丹溪:朱震亨(1281~1358)。金代四大医家のひとりで,滋陰派の創始者。著書に『局方発揮』『格致余論』『金匱鈎元』『本草衍義補遺』『傷寒辨疑』など。

②咯血:呼吸道から鮮血・血塊を吐出する症状。燥熱襲肺,肺陰毀損,瘀阻肺絡,血熱妄行による。

③脉涩:渋脈。

④好色:性欲が強い。色とは女色。

⑤兪震:清代の医家。著書に『古今医案按』

⑥『古今医案按』:1778年に成書となる。全10巻からなる。

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