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鍼灸臨床医案【頭痛3】

 今回は淳于意のカルテからです。

【原文】

蓄川王病,召臣意診脉,曰:蹶上,為重頭痛身熱,使人煩懑。臣意即以寒水拊其頭,刺足陽明脉,左右各三所,病旋已。病得之沐髪未干而臥,診如前,所以蹶,頭熱至肩。(司馬遷『史記』。屍蹶門にもみられる)

【注釈】

①意:淳于意(BC205~?)を指す。齊国の太倉長に任ぜられたことから,太倉公・倉公と敬意を込めて呼ばれた。『史記』に25案記載されているカルテは,中国に現存する最古のものとされる。

②以寒水拊其頭:冷たい水で頭を軽くたたく。「拊」とは,軽くたたくこと。

③旋已:間もなく,しばらくして。「已」とは,「癒」の意味で使用される。

④沐髪:髪を洗う。

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