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鍼灸臨床医案【頭痛4】

【頭痛4】 

 今回は『鍼灸聚英』から,李東垣の医案になります。中薬と施灸を併用して治療しています。

【原文】

東垣曰。先師潔古病苦頭痛。発時両頬青黄。眩暈。目不欲開。懶言。身体沉重。兀兀欲吐。此厥陰,太陰合病。名曰風痰。灸侠溪。服局方玉壺丸愈。(高武『鍼灸聚英』

【注釈】

①東垣:李杲(1180-1251)。

②潔古:張元素。

③兀兀:胃気上昇を指す。

④風痰:痰証。ここでは痰が肝経と脾経にあることを指す。

⑤局方:『太平恵民和剤局方』

⑥高武:字は梅狐。著書に『鍼灸聚英発揮』『鍼灸節要』『痘疹正宗』など。

⑦『鍼灸聚英』:またの名を『鍼灸聚英発揮』。高武の撰により,1529年に刊行された。全4巻からなる。

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