2022-03-07
今回は『続名医類案』から,仁宗黄帝を民間医が治療したカルテです。風府に刺鍼治療しています。
嘉祐初①仁宗②寝疾③,薬未験。間召草澤医④,始用針自脳後刺入,針方出,開眼曰∶好惺惺,翌日聖体良已。自爾以穴目為之惺惺穴,経⑤初無此名,或曰即風府⑥也。(魏之琇『続名医類案』)
①嘉祐初:宋代・嘉祐初年(1056年)。
②仁宗:宋・仁宗趙禎。
③寝疾:病に伏すこと。重病を指す場合が多い。
④草澤医:民間医。
⑤経:ここでは督脈。
⑥風府:項上で,髪際を入ること1寸。別名を惺惺・舌本・鬼枕・鬼穴など。