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鍼灸臨床医案【心臓疾患1】

 本日から心臓疾患のカルテになります。

【心痛1】

予旧患心痹。発則疼不可忍。急用瓦片置炭火中。焼令通紅。取出投米醋中。漉出。以紙三二重裹之。置疼処。稍止。冷即再易。耆旧所伝也。後閲千金方。有云,凡心腹冷痛。熬塩一半熨。或熬蚕砂焼磚石蒸熨取其裏温暖止。或蒸土亦大佳。始知予家所用。盖出千金方也。它日心疼甚。急灸中管数壮。覚小腹両辺有冷気自下而上。至灸処即散。此灸之功也。(王執中『鍼灸資生経』)

【注釈】

①心痛:『内経』を出典とする病証名。心胸部と脘部の疼痛を生じる疾患。真心痛,厥心痛,冷心痛,熱心痛,気心痛,血心痛,食心痛,虫心痛,注心痛,悸心痛,風心痛,去来心痛などがある。

②心痹:『内経』痺論などを出典とする。冠状動脈疾患などの心臓病にみられる。

③米醋:お米を醸造して作成した酢。

④漉:濾過。ここでは,浸した後に絞り出すという意味。

⑤止:停止する。

⑥易:かわる。

⑦予家:王執中を指す。

⑧中管:中脘穴。

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