2021-06-26
本日は 兪震の編纂による『古今医案按』からの出典になります。
補中益気湯に,気海と乳根への施灸で治療しています。
一人得傷寒証。七日熱退而呃大作。挙家彷徨①。虞②診其脉。皆沉細無力。人倦甚。以補中益気湯③大剤加姜,附。一日三帖。兼灸気海乳根。当日呃止。脉亦充而平安。(兪震纂『古今医案按』)
【注釈】
①挙家彷徨:家族のものはどこに行けば病が治るのか不安であった。
②虞:虞摶(1438~1517)。
③補中益気湯:『脾胃論』を出典とする。黄耆・人参・炙甘草・当帰・陳皮・升麻・沙一個・白朮。調補脾胃・少陽益気の効果がある。