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鍼灸臨床医案【痢疾3】

本日は『鍼灸大成』の医案です。中脘・章門への施灸で治療しています。

【痢疾3】            

戊寅冬,張相公長孫,患瀉痢半載,諸薬不效,相公命余治之,曰:『昔翰林時,患肚腹之疾,不能飲食,諸薬不效,灸中脘,章門即飲食,其針灸之神如此。今長孫患瀉痢,不能進食,可針灸乎?』余對曰:『瀉痢日久,体貌已變,須元気稍復,擇日針灸可也。』華岑公子云:『事已危篤矣,望即治之。』不俟再擇日期,即針灸中脘,章門,果能飲食。(楊継洲『鍼灸大成』)

【注釈】

①戊寅:明・万歴6年(1578年)。

②半載:半年。一載:1年。

③相公:宰相の尊称。

④翰林:官名。翰林院とは,明・清代に国史の編修などを行っていた。

⑤不俟:待たない。

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