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鍼灸臨床医案の紹介【腰痛7】

鍼灸臨床医案

【腰痛7】

本日は『続名医類案』からの出典となります。張子和の医案です。

少陽相火が原因の腰痛なので,足少陽経の陽陵泉穴で治療しています。

【原文】

張子和女僮,冬間自途来,面赤如火,至●「氵+隠」陽病腰胯大痛,裏急後重,痛則見鬼神。張曰∶此少陽経也,在身側為相火。使服舟車丸,通経散,瀉至数盆,病犹未瘥。人皆怪之,以為有祟。張大怒曰∶驢鬼也。復令服調胃承気湯二両,加牽牛頭末二両同煎,服之大下数十行,約一二缶,方舍其杖策。但発渇,恣其飲水,西瓜,梨,柿等。張曰∶凡治火,莫若冰水,天地之至陰也。約飲水一二桶,犹覚微痛。乃刺其陽陵穴,以伸其滞,足少陽胆経之穴也,自是方寧。女僮自言,此病毎一歳須瀉五七次,今年不曾瀉,故如是也。常仲明悟其言,以身有湿病,故一歳亦瀉十余行,病始已。此可与智者言,難与愚者論也。(魏之琇『続名医類案』)

【注釈】

①相火:君火に対する語。少陽相火⇔少陰君火

②祟:鬼神にたたられる。

③驢鬼也:意味のわからないことを喋る。

④杖策:杖。

⑤陽陵穴:陽陵泉穴。

⑥常仲明:常用晦,字は仲明,金代の鎮陽出身の教授。

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