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鍼灸臨床医案【痹証1】

本日から6月です,今日は痹証の医案をご紹介いたします。

痹証とは,風寒湿邪が体の経絡を侵襲し,四肢関節の疼痛,麻木(痺れと感覚異常),屈伸障害などを生じる病証を指します。

【痹証1】

按『旧唐書』本伝:甄権,許州扶溝人也。嘗以母病,与弟立言専医方,得其旨趣。隋開皇初為秘书省正字,後称疾免。隋魯州刺史庫狄嶔苦風患,手不得引弓,諸医莫能療,甄権謂曰:但将弓箭向垜,一針可以射矣。針其肩隅一穴,応時即射。権之療疾,多此類也。貞観十七年,権年一百参歳。太宗幸其家,視其飲食,訪以薬性,因授朝散大夫,賜几杖衣服。其年卒。撰『脉経』,『針方』,『明堂人形図』各一卷。

(劉昫ら『旧唐書』

【注釈】

②隋:隋朝。

③魯州:現在の河南省魯山県。

④刺史:官職名。

⑤引:引っ張る。

⑥甄権(けんけん):唐代の名医。

⑦垜:土を盛って作った射的。

⑧劉昫(りゅうく):翰林学士。

⑨『旧唐書』:原名は『唐書』

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