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鍼灸臨床医案【痹証8】

本日は『鍼灸大成』の医案のご紹介になります。
環跳と絶骨(懸鍾)への刺鍼で治療しています。

【痹証8】            

庚辰夏,工部郎許鴻宇公,患両腿風,日夜痛不能止,臥床月餘。宝源局王公,乃其属官,力薦治之。時名医諸公,堅執不從。許公疑而言曰:『両腿及足,無処不痛,豈一二針所能愈?』余曰:『治病必求其本,得其本穴会帰之処,痛可立而止,痛止即歩履,旬日之内,必能進部。』此公明爽,独聴余言,針環跳,絶骨,隨針而愈。不過旬日,果進部,人皆駭異。假使当時不信王公之言,而聴旁人之語,則薬力豈能及哉?是惟在乎信之篤而已,信之篤⑫,是以獲其效也。(楊継洲『鍼灸大成』)

【注釈】

①庚辰:明・万歴8年(1580年)。

②宝源局:明代の造幣機構。

③属官:所属している下級官吏。

④力薦:強く推薦する。

⑤余:楊継洲を指す。

⑥時名医諸公,堅執不從:当時の名医達は,決して同意しなかった。

⑦会帰:経脈の経気が会合して集まること。

⑧旬日:10日。

⑨進部:工部へ行く。出勤するという意味で使用されている。

⑩此公:許鴻宇を指す。

⑪駭異:誠心誠意,深く信頼して疑うことはない。

⑫篤:

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