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鍼灸臨床医案【痹証13】

本日は徐春甫の『古今医統大全』に記載されている医案をご紹介いたします。

【原文】

鎮南王妃苦風患,秃魯御史以文中聞,文中丐診候,按手合谷曲池而 針潜入焉,妃殊不省也。移晷,手足并挙,次日起坐。(徐春甫『古今医統』

【注釈】

①鎮南王妃:鎮南王の妻。

②秃魯御史以文中聞:秃魯御史は徐文中の医術の名声を知っていた。御史:官職名。以:すでに知っている。

③診候:症状を診察する。

④針潜入:鍼を隠し,患者に刺入することを知らさないようにする。

⑤徐春甫:明代の医学家。

⑥『古今医統』:『古今医統大全』ともいう。徐春甫の編纂,全100巻,嘉靖35年(1556年)に成書となる。

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