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鍼灸臨床医案【痹証15】

【痹証15】

本日で「痹証」は最終となります。
昨日に続き『名医類案』の医案です。

【原文】

魏德新,因赴冬選,犯寒而行,真元気衰,加之坐臥冷湿,食飲失節,以冬遇此,遂作骨痹。骨属腎,腰之高骨,坏而不用,両胯似折,面黒如炭,(面黒為気上浸。)前後臁痛,痿厥嗜臥。遍問諸医,皆作腎虚治之。乃先以玲瓏灶熨蒸数日,次以苦剤上涌寒痰二三升,(汗吐兼用。)下虚上実明見矣,次以淡剤,使白朮除脾湿,茯苓養腎水,官桂伐風木,(然後温補。)寒気偏勝,則加姜,附,否則不加, 又刺腎俞(膀胱穴),太溪(腎穴)二穴,二日一刺,前後一月半,平復如初。(薰法。)(江瓘『名医類案』)

【注釈】

①冬選:冬季の科挙試験。

②犯寒:寒さに構わず。

③遍問:あまねく招聘する。

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