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鍼灸臨床医案【狂証6】

本日で「狂証」の医案は最後となります。
「狂証」の医案の数を鑑みると,古代には精神疾患に対して苦労して治療していたことが窺えます。

ここでは鬼眼(隠白)穴で治療しています。

【狂証6】

一婦因夫病垂危,心患之,乃夫病愈,婦即病風狂,昼夜不思眠食,白日裸身狂走,或登高阜,或上窑房,莫能禁也。乞韓治,将至其家,其婦正在袒裼狂跳中,忽自覓衣覆体,斂容屏息,若有所俟者。隣媪訝之,初不解其何意。俄而韓至,令之跪則跪,因跪而受針。(時韓為本邑宰。)為針其百会一穴,鬼眼二穴,各二十一針。針卒即叩頭謝曰∶吾今不敢為祟矣,愿乞饒命,吾去矣。言卒而醒。(魏之琇『続名医類案』)

【注釈】

①高阜:比較的高い土の山。

②韓:韓貽豊(かん・いほう)。

③袒裼:衣服を脱いで裸になる。

④斂容屏息:つつしみ,うやうやしくし,息を潜める。

⑤若有所俟:何かを待っているかのようである。

⑥媪:老人女性。

⑦鬼眼:母趾内側で,爪甲根部と平行で,甲角から約1分の距離で,隠白穴と同位。

⑧醒:精神状態が覚醒した。

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