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鍼灸臨床医案【癇証4】

【癇証4】             

本日は『鍼灸大成』の医案になります。

【原文】

丁丑夏,錦衣張少泉公夫人,患癇症二十余載,曾経医数十,倶未驗。來告余,診其脈,知病入経絡,故手足牽引,眼目黒瞀,入心則搐叫,須依理取穴,方保得痊。張公善書而知医,非常人也。悉聴余言,取鳩尾,中脘,快其脾胃,取肩髃,曲池等穴,理其経絡,疏其痰気,使気血流通,而癇自定矣。次日即平妥,然後以法制化痰健脾之薬,毎日與服。(楊継洲『鍼灸大成』)

【注釈】

①丁丑:明・万歴5年(1577年)。

②錦衣:明の官署名,錦衣衛の略称。

③瞀:目がかすみ錯乱する。

④搐叫:四肢が抽搐(痙攣)して泣き叫ぶ。 ⑤快:暢達する。

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