2021-02-23
本日は乳を飲まない「不吮乳」の医案をご紹介したします。
【不吮乳1】
余同学庠友方孟居挙子①,刚出世,少頃通面青如靛染②,昧爽呼門,振袂往視,知為胎寒之極,拿精威二穴無声,曲小指揉外労,随用元宵灯火十五燋加背兪二,少商各一 ,即乳。余知必吐,预用藿香煎之。果吐,与服之。早食候天庭④青退,至亭午通面皆紅矣。此執色験症之一征也。(李省齋『医案偶存』)
【注釈】
①挙子:子を産む。
②如靛染:藍色の染料のようである。
③元宵灯火十五燋:臍風灯火十三燋に臍帯穴二燋を加えたもの。顖門1燋,眉心・人中・承漿・両手拇指端・少商に各1燋,臍輪繞臍6燋,臍帯が落ちてない場合には帯口1燋,すでに落ちている場合には,そこへ1燋。
④天庭:別名を闕庭といい,額の中央。『霊樞』に「庭者,顔也」とある。