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鍼灸臨床医案【鍼誤治1】

前回にて疾患別の医案はひとまず終了となります。

残すはこれまで紹介しきれなかった,中国医学一般についての医案になります。

まずは鍼治療での誤治の医案です。

【鍼誤1】

一男子渇疾三年,寒熱半月,自以為瘧,鬓間忽生一小瘡,三,四日,外形如粟,瘡平堅硬,色暗不澤,又兼脉洪数而無力,此水竭火旺之症也。終難潰斂,辞不敢治。復請医,視為易治,用針刺腫上,去紫血鐘許,内服解毒薬,次日辺傍愈腫。医者謂腫高属陽易治,彼家歓悦。又三日,腮項倶腫,口噤不食,用針又刺腫上,日加昏憒。又復請視,予曰∶死将及矣。但此症未病先作渇,腎水已竭;外形如粟,裏可容谷,形色紫黒,気敗血衰;脉洪無力,元気内敗,如此干渉,岂有不死者。彼家方信晩矣。共二十一日而殁。(陳実功『外科正宗』)

【注釈】

①辞不敢治:治療を受けようとしなかった。

②歓悦:喜ぶ。

③予:陳実功を指す。

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