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鍼灸臨床医案【霍乱1】

本日は子供の日です。今日ご紹介するのは「霍乱(はきくだし)」の医案です。鬼の霍乱にも使えそうです。

【霍乱1】

江篁南治一人。于七月間得霍乱証。吐瀉転筋。足冷多汗。囊縮。医以傷寒治之。増劇。江診之。左右寸関皆伏不応。尺極微。口渇欲飲冷水。乃以五苓散与之。覚稍定。向午犹渇。以五苓加麦冬,五味,滑石投之。更以黄連香薷飲。冷進一服。次早脉稍出。按之無根。人形脱。且呃。手足厥逆。飲食不入。入則吐。大便稍不禁。為灸丹田八九壮。囊縮稍舒。手足稍温。継以理中湯。渇犹甚。咽疼熱不解。時或昏沉。飲以竹葉石膏湯而愈。(兪震纂『古今医案按』)

【注釈】

①霍乱:ここでは,突然発症すると,激烈な嘔吐・泄瀉を生じ,煩悶して不快感があり,腹痛,筋肉のつりなどを特徴とする病で,いわゆる「吐き下し」。「揮霍の間(あっという間)に,繚乱(乱れまくる)する」ことから命名された。

②転筋:筋がけいれん,ひきつる。

③囊縮:陰嚢が縮み上がる,卵縮ともいう。

④五苓散:猪苓・沢潟・白朮・茯苓・桂枝。

⑤黄連香薷飲:香薷・厚朴・扁豆・黄連。

⑥丹田:石門穴。また陰交・気海・関元を丹田としているものもある。

⑦竹葉石膏湯:竹葉・石膏・半夏・麦冬・人参・炙甘草・粳米。

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