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鍼灸臨床医案【灸誤2】

【灸誤2】

本日も引き続き陳実功『外科正宗』より,「灸誤」の医案をご紹介したします。

鍼治療を信じず,自分で施灸したために取り返しのつかないことになってしまいました。

【原文】

一年少婦颧下生疔,疙瘩作痒,予欲針之,彼家不信,辞後自灸。次日,四辺漸腫,瘡漸軟陷;又三日,頭面大腫,復請治之。予観原瘡灸上已結黒靥,干陷無膿,此毒瓦斯内陷,外肉已死;又面目浮腫光亮,発熱形状不堪,此正気衰而邪気実也。雖治亦不效,後必終死。彼家方悔自誤之説,後延半月,果然帰寝。(陳実功『外科正宗』)

【注釈】

①黒靥:黒く陥下している。

②帰寝:死亡する。

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