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鍼灸臨床医案【泄瀉3】

今日から3月です。本日は『続名医類案』の医案です。

【泄瀉3】

張子和曰∶有一婦人年三十余,病滑泄経年。皆云虚中有積,以無憂散,五七日一服,至二十服不效。又服纏積丹,軟金丹丸,諸薬皆不效。其人服薬愈速,病勢愈甚,飲食日減。人或謂曰∶此休息痢也,宜灸中脘,及左右穴也。下気海及膀胱穴,以三里引之,毎年当冬至日,夏至日灸之,前後計万余壮。忽門外或者曰∶此病我屡識,盖傷飲之故。即日桃花正開,俟其落時,以長棘針刺之,得数十萼,勿犯人手,以白面和作餅子,文武火焼令熟,嚼爛以米飲湯下之。病患如言,服之不一二時,瀉如傾。前後六七日,計数十行,昏困無所知覚,惟索冷水徐徐而飲。至六七日少省後,食日進,神日昌,気血日和,不数年生二子。(魏之琇『続名医類案』)

【注釈】

①滑泄:泄瀉が日夜問わず止まらず,食事が減少し,手足の厥冷や腫脹,体が寒く呼吸が促迫する,消痩や虚熱を発するなどの症状が起きる。泄瀉が長期化し,気陥下脱したことに起因する場合が多い。

②冬至日:冬至の日。

③夏至日:夏至の日。

④俟:待つ。

⑤瀉如傾:器を傾けたかのように下痢をする。

⑥神日昌:精神状態が日増しに旺盛になっていく。

⑦和:調和。

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