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鍼灸臨床医案の紹介【痞疾3】

鍼灸臨床医案

【痞疾3】

本日は『続名医類案』からの痞疾の医案になります。

【原文】

韓貽豊治昝中翰如穎,病数日,二旬不食矣,已治木。韓視之,病色如灰,声低喉涩,瞳神黯然無光。私語其子曰∶此甚難治。病者覚之,乃哀懇曰∶我今年六十七矣,即死不為夭,但遇神針而不一用而死,死且不瞑目。我生平好酒而不好色,幸為我下一針。于是乃勉為用針,令臥床坦腹,拊其臍下有一痞,周遭径七寸,堅硬如石。乃以梅花針法,重重針之。又針其三脘,又針其百労,百会,皆二十一針。針卒,令飲醇酒一杯。乃揺手曰∶悪聞酒気,以両月矣。強之,初攅眉,既而満引如初。(魏之琇『続名医類案』)

【注釈】

①韓貽豊:県令に任ぜられ,鍼術にも詳しかった。

②二旬不食:20日間食事しなかった。

③治木:棺桶を準備する。

④瞳神:瞳孔,瞳人ともいう。

⑤勉:無理矢理。

⑥坦腹:腹部を出して横になる。

⑦梅花針法:痞塊部に五鍼刺鍼し,鍼痕が梅花のように見えることから名付けられた。

⑧三脘:上脘穴・中脘穴・下脘穴。

⑨攅眉:眉をひそめる。不愉快なさま。

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