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鍼灸臨床医案の紹介【痙1】

鍼灸臨床医案

【痙1】

熊本では大雨洪水の甚大な被害が出ています。
山陰でも梅雨らしい天気が続いています。
夏は暑くなる予報がでています。
「痙」とは,『内経』経筋などを出典とし,筋肉が引きつる病証のことです。まず張子和の医案をご紹介いたします。

【原文】

張子和治一婦。年三十。病風搐目眩。角弓反張。数日不食。諸医作驚風風癇治之。用南星,烏,附等不效。子和曰。諸風掉眩。皆属肝木。曲直揺動。風之用也。陽主動。陰主静。由火盛制金。金衰不能平木。肝木茂而自病故也。先涌風涎二三升。次以寒剤下十余行又以非針刺百会穴。出血二杯。立愈。(兪震纂『古今医案按』)

【注釈】

①角弓反張:後弓反張。

②掉眩(とうげん):肢体が揺れ,頭眩を生じる。

③涌:水が上部を冒すことを涌といい,ここでは吐出するという意味で使用されている。

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